猫の日向ぼっこ。

アラサー女子の秘密基地

52ヘルツの声を、聴かせて。

 

’’喜瑚はひとの温もりがないと生きていけない弱い生き物だよ。

寂しさを知る人間は、寂しさを知ってるからこそ、失うことに怯えるものだから’’

                     ー52ヘルツのクジラたちー

 

こんにちは☺︎

しののめさんです♩

 

本日皆様に紹介したい本は、、、

『52ヘルツのクジラたち』です!

※今回の内容はネタバレを含みます※

 



 

近頃本屋さんにいくと、必ずと言っていいほど最前列に陳列されているこの小説。

前々から気になってはいました☺︎

それが先日書店に行ってみると、なんと本の帯に2024年映画化決定!の文字が!!

 

映画化の前になんとしてでも原作を読まねば!!

という謎のプライドから、慌てて文庫本を購入した次第でございます◎

 

さてさて、小説の題材にもなっている52ヘルツのクジラとは、

他の仲間のクジラたちとは全く違う周波数で鳴くクジラのこと。

そのためその声は誰にも届くことなく、世界一孤独なクジラと呼ばれています。

 

この前置きだけでなんか泣けてくる、、

実際読んでみると想像を裏切らない感動作でした!!

何度うるうるしたことやら。

 

この物語は、家庭環境に恵まれず壮絶な過去を持つ二人の登場人物、喜瑚(きこ)と愛(いとし)が出会うところから始まります。生きることに希望を持てない二人が共に過ごしていく中で、人の温もりや命の尊さを知り、不格好ながらも強く生きていこうと、迷い、奮闘していくといったストーリー。喜瑚と愛こそが52ヘルツのクジラなのです。

そしてその二頭の孤独なクジラが紆余曲折を経て、ついに仲間や家族と巡り会うというお話なのです。

 

感動するしかないですよね。

 

筆者しののめは常々、私は一人でも強く生きていくんだ!といきがっているのですが、

この小説に出会い、そんなものはただの強がりだと気付かされました。

 

一人でやり遂げたと思っていることでも、見えないところで誰かが支えてくれているものだし、完全なる孤独の中で人は一人ぼっちでは生きていけないのだと思います。

 

だけれど、本当に助けを必要としている人の声こそ弱くて小さいから、

注意して耳を澄ましていないと周りは気づかないもの。

筆者しののめは、そんな弱きものの声にも気付いてあげられる人間でありたいなと、

『52ヘルツのクジラたち』を読んで強く感じたのでした◎

 

皆様も気になったらぜひ読んでみてください♩

 

ではまた☺︎

 

 

参考:

著:町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』,中央公論新社,2023年5月25日